保育園看護師もふこの日常

日々の仕事や勉強したことを書き溜めています。

新年度の環境変化

子どもも大人もがんばってます

入園、進級、転園と大きく環境の変わる時期。子どもたちは新しい環境に慣れるまでは泣いてしまったり、できていたことができなくなってしまったり…。その子なりにがんばっているんだなと寄り添ってあげることを心がけています。

ご心配されている親御さんもいますが、少しずつ慣れていけば大丈夫ですよ、ゆっくり気長にみていきましょうとお話しています。

 

そして、実は先生たちも新しいクラス、メンバーにドキドキ。中には環境の変化に自分の体や気持ちがついていけないと相談してくれる先生もいました。

子どもも大人も負担の大きい季節。無理せず楽しく過ごしていけるように、日々のストレス発散は大切ですね。

 

保育園での応急手当

保育園では「医療行為」ができない

保育園看護師として働くことが決まったとき、保健師のころはもちろん、学生実習でも応急手当は経験していないため、どんなことをすればよいのかわからず不安でいっぱいでした。

調べてみると、(病院ではないので当然ではあるのですが)保育園では薬を使ったりなど「医療行為」に該当することはできないとあり、ますます看護師としての役割に迷うことに…。

 

看護師は「応急処置」と「受診の判断」と「家庭での対応」を知っていることが重要

どんな本を買えばいいのかわからない、でも応急手当の方法も知らなくちゃいけない、そんなときにとっても参考になったサイトです。

www.med.or.jp

家庭向けとのことですが、日本医師会で子どもに起こりやすいけがや病気について丁寧に解説されています。

応急処置の方法だけでなく、受診のめやすや、その後の家庭での過ごし方まで解説されているので今も勉強させていただいています。

 

応急処置の基本は「洗浄」「冷却」「圧迫」

とにかく保育園で起こりやすいのは「擦り傷」「打撲」「鼻血」。

これらは「洗浄」「冷却」「圧迫」の応急処置の基本を用いて対応する怪我です。

上記3つの対応を基本として身につけておけば、経験上、おおむね保育園での怪我の対応ができているように思います。

逆に言うと、この3つで対応できないことは受診していただくしかないという判断基準になるのではないでしょうか。

骨折や肘内障、頭部外傷などはその場ではどうにもできないですからね…。

 

自分が不在の時にほかの保育士さんたちが応急処置できるように研修をすることも大切ですね。

 

https://amzn.asia/d/01nY4fT

研修をするときに参考にした本です。

イラストも多く、通院のめやす、救急車を呼ぶめやすまで書いてあり、保育士さんからもわかりやすいと評判でした。

保育園看護師のおしごと ①概要編

保育園看護師ってなにをする人なの?

保育園でこどもを預かってくれるのは保育士さん。
じゃあ、看護師って保育園でなにをしているの?病院じゃないし…。
なかなかイメージがわきませんよね。私もそうでした。

では、実際にはどんな仕事をしているのか、一例をあげてみたいと思います。
(園の体制によって異なるので、私の場合です)

 

実際の仕事について ~もふこのある1日~

 8:50
 登園してきた子どもの出欠と体調の確認。
 与薬する児の有無・内容の確認。

 9:00
 0歳児クラスの保育補助。おやつや午前の活動をみる。
 午前活動中にけがをした子どもの応急処置。

10:30
 園内の衛生物品の点検。(消毒液や嘔吐処理セットの補充)

11:10
 0歳児クラスの保育補助。配膳や調乳、着替えの手伝い。

12:10
 給食後の与薬。
 子どもの午睡中に、全クラスの健康チェック。
 看護の書類記入や保健だよりの作成。
 おもちゃやてすりの消毒。
 保育士さんと交代で休憩に入る。

15:00
 子どもたち起床。0歳クラスの保育補助。
 看護の書類記入。延長へ1日の報告。

16:00
 勤務終了。

 

仕事は結構もりだくさん

私の場合は、「保育補助」と「看護」の業務が主となっています。

具体的には、以下のような業務に分類されます。

① 保育補助
② 園内の衛生管理(消毒と物品管理)
③ 園内の怪我や体調不良の応急手当、(まれに)通院の手配
④ 園児への与薬(医師の指示のもと)
⑤ 日々の看護記録の作成
⑥ 健康教室の企画・実施
⑦ 各健診の手配、準備、当日のとりまとめ、記録作成
⑧ 職員研修(保健分野)の実施
⑨ 保健だよりの作成、自治体の衛生情報の確認
⑩ 保健計画の作成・評価

 

なんとなく、イメージがわいてきたでしょうか。
1年通して仕事をしてみて、私が抱いた感想は、「保健師のころの仕事となんだか似ている気がする」でした。
応急手当も行いますが、園内では医療行為ができないためできることは限られています。

そのため、怪我や病気にならないように園児と職員の健康教育や、保護者に向けて保健情報を発信していくこともかなり重要になってきます。

いろいろと参考にした本がたくさんあるので、各項目の詳細でまたお話ししようと思います。

 

自己紹介 ~経歴と現在に至るまで~

はじめまして。

まだまだかけだしですが、保育園看護師をしています。もふこです。

このブログを始めるにあたり、簡単に自分のことをお話ししようと思います。

 

経歴について

この仕事に就く前は、地方の自治体で保健師をしていました。

地域担当制だったので、乳幼児健診、特定健診、がん検診、精神保健、虐待や発達相談、健康教室など、いわゆる「地域の保健師さん」として業務をしていました。

とてもやりがいがあったのですが、業務が多岐にわたる&人手不足で心身ともにパンクし、たびたび体調を崩していたことと、家族形態が変わったこともあり、退職する決断に至りました。

 

その後、1年ほどお休みをし再就職先を探していました。当初はまた保健師でと思っていたのですが、転職エージェントさんから「母子保健の経験があるなら、保育園看護師はどうですか」と紹介され、実際に見学に行ったところ「これは楽しいかもしれない」「1人職場だけど、自分のペースでできるのも魅力だな」と思い、現在の保育園で雇っていただいています。

 

保育園看護師はおろか、小児科経験も病棟経験もなかったので、不安でしかなかったのですが、保育士の先生方に教えていただいたり、自分でも調べたりしながら、日々子どもたちと関わり学んでいます。責任もあるけど、とにかく楽しい!

 

そんな私ですが、日々の仕事での出来事や、これまで学んできたことを少しずつ備忘録のようにできていけばいいなと思っています。